「Bitgetが日本向けサービスを終了する」——2026年8月3日のこの発表を受けて、多くの方が「次はどこのCEXに移ればいい?」と検索しているはずです。

ただ、正直に言わせてください。次のCEXに移っても、また同じことが起きます。 BybitもBitgetも、日本の規制強化に押されて撤退する構図は同じです。海外CEXと金融庁のいたちごっこは当面続くと見ています。

この記事では、Bitgetからの安全な出金手順と、「最後の移行」になり得るDEXへの移行ガイドを解説します。JPYCを使った日本円→DEXへの入金ルートも手順つきで紹介します。

🚨 Bitget 日本向けサービス終了タイムライン
・2026/8/3〜 新規登録停止(即日)
・2026/11/1〜 Close-Onlyモード(新規建玉・積み増し不可)
・2026/12/31〜 残存ポジション強制決済
資産の出金は継続可能です。11月1日前に全ポジションを解消・出金することを強く推奨します。
📝 この記事でわかること
・Bitgetからの出金手順と使える通貨・手数料
・なぜ次の移行先はCEXではなくDEXが根本解決なのか
・用途別のDEX移行先選び方(先物/コピトレ/CEX感覚)
・JPYCを使った日本円→DEX入金ルートの完全手順
・各DEXの始め方とアフィリエイトリンク

まず最優先:11月1日前にBitgetから出金する

記事の本題に入る前に、現在Bitgetに資産がある方への緊急案内です。2026年11月1日以降はClose-Onlyモードに移行し、新規建玉や積み増しができなくなります。それ以前に、オープンポジションの決済と出金を済ませておくことを強く推奨します。

STEP1:先物・スポットのポジションを全決済する

先物ポジションがある場合は成行で全決済します。スポットで保有しているコインもUSDT/USDCに換えておくと出金がスムーズです。出金先によって対応チェーンが異なるため、先にどのチェーンで出金するかを決めておきましょう。

STEP2:出金先チェーンを選択して出金する

出金方法 対応通貨 手数料目安 用途
USDC(Arbitrum) USDC 約1〜2 USDC Hyperliquid等DEXへ直接入金(最推奨)
USDT(TRC20) USDT 約1 USDT 国内取引所へ送金して日本円化
ETH(Arbitrum) ETH 約0.0005 ETH DEXのガス代補充・スワップ
⚠️ 出金ネットワークの選択ミスに注意
Arbitrum宛のウォレットアドレスにERC-20(Ethereum Mainnet)で送ると資産を失うリスクがあります。必ずウォレット側のネットワーク設定とBitget側の出金ネットワーク選択が一致しているか確認してから送信してください。少額でテスト送金するのが確実です。

なぜ次の移行先はDEXにすべきか

Bitgetの前はBybit、Bybitの前はBinance——日本居住者にとって海外CEXの「使えなくなる」サイクルは、過去3年で繰り返されています。これは個別の問題ではなく、構造的な問題です。

CEXは「いたちごっこ」になる構造的な理由

海外CEXが日本向けサービスを提供するには、原則として金融庁への登録が必要です。未登録のまま日本居住者にサービスを提供すると、改正資金決済法の下でリスクを抱えることになります。2026年7月の法改正(7月15日施行)がBitget撤退の直接的な引き金になりました。

法律の網の目が細かくなるほど、未登録の海外CEXが日本市場から撤退するサイクルは加速します。次に使えなくなるCEXがどこかを予測することに意味はなく、そもそも規制の対象にならない仕組みに移行するほうが根本的な解決策です。

DEXが規制の射程外になれる理由

分散型取引所(DEX)は、事業者がサービスを提供するのではなく、スマートコントラクトが自律的に動くプロトコルです。ユーザーは自分のウォレットで直接取引所のコントラクトとやり取りするため、「取引所事業者との契約」という関係が発生しません。

✅ DEXが持つ構造的な強み
・KYC不要(ウォレット接続のみ)——証明書類を提出しない
・資産は常に自分のウォレット内——取引所がハックされても影響ゼロ
・撤退しない——スマートコントラクトはサービス終了しない
・日本居住者に対する地理的制限を設けていないDEXが多い

ただし、DEXは「自己責任」の度合いが高い仕組みです。ウォレットの秘密鍵を自分で管理する必要があり、誤送金や秘密鍵の紛失は誰も補填してくれません。この点はCEXと根本的に異なるため、最初はごく少額から慣れることを推奨します。

移行先DEX比較:用途別3択

Bitgetの主な用途ごとに、最適なDEX移行先をまとめました。当サイトでアフィリエイトリンクを取得している取引所のみを掲載しています。

Bitgetの用途 DEX移行先 KYC 主な特徴
先物取引(メイン) Hyperliquid 不要 流動性最大・Vault(コピトレ)・株式先物も
CEX感覚のUI edgeX 不要 オーダーブック・日本語UI・100倍レバ
コピートレード ApeX Omni 不要 Vault型コピトレ・6チェーン対応
手数料を下げたい Paradex 不要 Maker手数料0%・Season3 XPでエアドロ
エアドロ目的 GRVT 必要 TGE間近・証拠金利回り11%・$GRVTポイント
⚠️ GRVTはKYC必須に注意
GRVTはZKsync上のDEXですが、レバレッジ取引にはKYC(本人確認)が必要です。「KYC不要で規制から自由」という意味では他の4つとは性格が異なります。エアドロップ目的で使う場合はその点を理解した上でご利用ください。

DEXへの入金方法:JPYCルート完全手順

「DEXに入金したいけど、日本円からどうやって変換すればいいの?」という方のために、JPYCを経由するルートを解説します。

JPYCは日本発行の日本円建てステーブルコイン(1 JPYC ≒ 1円)で、国内取引所や銀行振込で購入できます。為替レートのタイムラグを最小化しながらDEXへの入金ができるため、円資産を動かす際の心理的な安心感があります。

入金ルートの全体像

日本円(銀行)
 ↓ 振込
JPYC購入(JPYC.jp / SBI VC Trade)
 ↓ ウォレット送金
MetaMask(Ethereum)
 ↓ JPYC EXでスワップ
USDC(Ethereum)
 ↓ Arbitrum Bridgeでブリッジ
USDC(Arbitrum)
 ↓ 入金
Hyperliquid / edgeX

STEP1:JPYCを購入する

JPYCの購入は JPYC.jp(公式)または国内対応取引所から行います。JPYC.jpでは銀行振込でJPYCを直接購入でき、最低購入額は1万JPYC(=約1万円)です。購入したJPYCは指定のEVMウォレットアドレスに送られます。

📝 ウォレットの準備
MetaMask(PCブラウザ拡張 or スマホアプリ)を事前にインストールしておいてください。ウォレット作成時に表示されるシードフレーズ(12〜24単語)は必ず紙に書いてオフライン保管してください。スクリーンショットやクラウド保存は厳禁です。

STEP2:JPYCをMetaMaskに受け取る

MetaMaskのネットワークを「Ethereum Mainnet」に設定し、ウォレットアドレスをJPYC.jpに登録します。購入完了後、数分〜数十分でMetaMaskにJPYCが届きます。Ethereum上のトークンとして受け取るため、少量のETH(ガス代として0.01 ETH程度)も事前にMetaMaskに用意しておくと次のSTEPがスムーズです。

STEP3:JPYC EXでUSDCにスワップする

JPYC EX(JPYC公式のDEX)にアクセスし、MetaMaskを接続します。「JPYC → USDC」でスワップします。レートは変動しますが、執筆時点(2026年8月)では1 JPYC ≒ 0.0065 USDC程度です(=1円をドル換算したもの)。スワップ手数料はガス代込みで概ね1〜3ドル相当です。

STEP4:ArbitrumにブリッジしてHyperliquidへ入金する

HyperliquidはArbitrumチェーン上のUSDCを受け付けます。Ethereum上のUSDCをArbitrumに移すには公式ブリッジ(Arbitrum Bridge)を使います。

  1. Arbitrum Bridgeにアクセスし、MetaMaskを接続
  2. 「From: Ethereum → To: Arbitrum」を選択
  3. USDCを入力してブリッジ実行(完了まで約10〜15分)
  4. Hyperliquid(app.hyperliquid.xyz)にアクセスし、MetaMaskを接続
  5. 「Deposit」からArbitrum上のUSDCを入金
✅ ガス代の節約ポイント
Arbitrumはガス代が安く(1回の操作で数セント〜数十セント程度)、Ethereum Mainnetより大幅に安価です。ブリッジ後のHyperliquid内の操作(注文・ポジション管理)はガス代がかかりません。

なお、既存のBitget入金方法(JPYCルート)の詳細手順はこちらの記事でも解説しています。
→ BitgetへのJPYCを使った入金方法【2026年版】

各DEXの始め方(登録〜入金まで)

Hyperliquid:先物取引メイン・流動性最大

先物取引をメインにしていたBitgetユーザーにとって、最も機能面で近いのがHyperliquidです。BTC/ETHをはじめ300種以上の永久先物に対応し、2026年からは株式先物(Apple・Tesla等)も取引できます。HLP(流動性プール)へのUSDC預入で利回りを得ることもでき、Vault機能を使えばコピートレードも可能です。

→ Hyperliquid使い方完全ガイド【2026年版】

edgeX:CEX感覚のUI・日本語対応

「DEXはUIが難しそう」という方には、オーダーブック型でCEXに近い操作感のedgeXが入りやすいと思います。日本語UIに対応しており、KYCなしで100倍レバレッジまで対応しています。紹介コードCRYPTOBEATで手数料最大30%バックの特典があります。

ApeX Omni:コピートレードを続けたい方に

BitgetのコピートレードからDEXに移行する場合、Vault型コピートレードに対応しているApeX OmniまたはHyperliquidのVaultが選択肢になります。ApeX Omniは6チェーンに対応しており、どのチェーンから資金を持ち込んでも取引を開始できます。

よくある質問

Q. Bitgetの出金はいつまでできますか?
A. 出金機能は2026年12月31日以降も継続して利用可能とされています。ただし、2026年11月1日以降はClose-Onlyモードになり新規建玉ができなくなります。強制決済(12月31日〜)が発動する前に、余裕をもって11月1日前に出金を完了させることを推奨します。
Q. DEXは確定申告で不利になりますか?
A. CEXもDEXも、日本居住者が仮想通貨取引で得た利益は雑所得として申告が必要です。DEXだから課税されないということはありません。ただしDEXは取引履歴の自動集計ツール(Gtax・Cryptact等)が必要になる場合があります。
Q. JPYCルート以外でDEXに入金する方法はありますか?
A. はい。最もシンプルな方法は「国内取引所でETHを購入→MetaMaskに送金→ArbitrumにブリッジしてUSDCにスワップ→Hyperliquidに入金」です。JPYCルートは為替リスクを最小化したい場合や、円資産のまま保持したい場合に有効です。
Q. DEXのウォレット管理が不安です。どう管理すればいいですか?
A. シードフレーズ(12〜24単語)を紙に書いてオフライン保管するのが基本です。デジタルデータで保存するのは漏洩リスクがあるため避けてください。ハードウェアウォレット(Ledger等)を使うとさらに安全です。最初は少額で操作に慣れてから、徐々に資金を移していくことを推奨します。
Q. Bitgetで使っていたコピートレードはDEXでもできますか?
A. HyperliquidのVault機能とApeX OmniのVaultで、DEX版のコピートレードが可能です。USDCを預けるとVaultのトレーダーの戦略に従って自動取引され、利益の一部が分配されます。ただし損失も按分されるため、Vaultのパフォーマンス履歴を確認した上で利用してください。

まとめ:Bitget撤退を「最後の移行」にするために

✅ この記事のポイントまとめ
・11月1日前に全ポジション決済・出金を完了させる
・出金はArbitrum USDCが最も使いやすい(DEXへの直接入金が可能)
・CEX移行はいたちごっこ——KYC不要・自己管理型DEXが根本解決
・先物メイン→Hyperliquid、CEX感覚→edgeX、コピトレ→ApeX Omni
・JPYCルートで日本円→DEXへの入金が可能(為替リスク最小化)

Bitgetの撤退は「また使えなくなった」という出来事ですが、見方を変えれば、自己管理型DEXに移行するきっかけにもなります。最初の移行は手順が多く感じられますが、一度慣れると「資産の移動がいつでも自分でできる」状態の安心感は大きいです。

まずは少額のUSDCをHyperliquidに入金して、操作感を確認してみることをお勧めします。