HyperliquidなどのDEX(分散型取引所)を使っていると、税金計算が複雑になります。取引所が年間取引報告書を発行しないため、自分で損益を計算する必要があるからです。本記事では、日本の仮想通貨ユーザーに人気のGtax(ジータックス)とCryptact(クリプタクト)を徹底比較し、DEXユーザーにはどちらが向いているかを解説します。

DEXユーザーが直面する税務計算の課題

国内の中央集権型取引所(CEX)では年間取引報告書が発行されますが、HyperliquidやUniswapなどのDEXでは発行されません。DEXユーザーが抱える主な課題は以下のとおりです。

  • ファンディングレートの集計:Hyperliquidでは1日複数回発生するファンディングが課税対象
  • スワップごとの損益計算:仮想通貨同士の交換も課税イベント
  • エアドロップの評価額:受取時の時価で所得計上が必要
  • 取得価額の管理:総平均法または移動平均法での管理が必要
  • 複数取引所の統合:CEX・DEX・ウォレットをまとめて管理する必要

Gtax(ジータックス)の特徴・料金・Hyperliquid対応状況

基本情報

項目 内容
運営 株式会社Aerial Partners
料金 年間8,800円〜(取引件数によって変動)
無料プラン なし(有料のみ)
対応取引所数 国内外の主要取引所
Hyperliquid対応 カスタムフォーマットでのインポート対応
計算方法 総平均法・移動平均法の両方に対応

Gtaxのメリット

  • 日本の税制に特化した設計:国税庁の計算書フォーマットに準拠した出力
  • 税理士との連携実績:仮想通貨専門税理士との提携が充実
  • NFT・DeFiへの対応強化:複雑なDeFi取引の処理が可能
  • Hyperliquidのエアドロップ(HYPE)対応:TGEに関する特殊処理にも対応

Gtaxのデメリット

  • 無料プランがなく初期費用が発生する
  • 取引件数が多いほど料金が高くなる

Cryptact(クリプタクト)の特徴・料金・Hyperliquid対応状況

基本情報

項目 内容
運営 株式会社pafin
料金 無料プランあり、有料は年額制
無料プラン あり(Freeプラン)
対応取引所数 国内外130カ所以上
Hyperliquid対応 取引履歴・ファンディング履歴CSVのインポート対応
計算方法 総平均法・移動平均法の両方に対応

Cryptactのメリット

  • 無料プランで基本機能が使える:小規模な取引なら無料で対応可能
  • 130以上の取引所に対応:Hyperliquidを含む国内外の主要取引所をカバー
  • Hyperliquidのファンディング履歴に対応:ファンディングレートも自動集計
  • 5%ルール対応:特定の取引への5%ルール適用設定が可能
  • ポートフォリオ管理機能:資産の現在価値も一元管理

Cryptactのデメリット

  • 取引件数が多くなると有料プランへの移行が必要
  • 複雑なDeFi取引はカスタム入力が必要な場合がある

Gtax vs Cryptact 機能比較表

比較項目 Gtax Cryptact
無料プラン なし あり(Freeプラン)
料金(有料) 年間8,800円〜 取引件数・プランによる
対応取引所数 国内外主要取引所 130カ所以上
Hyperliquid対応 カスタム対応 公式対応(取引・ファンディング)
DEX対応 対応 対応
NFT対応 対応 対応
総平均法 対応 対応
移動平均法 対応 対応
確定申告書類出力 国税庁準拠フォーマット 対応
ポートフォリオ管理 対応 対応(充実)
税理士連携 充実 対応

DEXユーザー別おすすめ選択基準

Cryptactがおすすめなユーザー

  • まず無料で試してみたい初心者
  • Hyperliquidを中心に利用しており、ファンディング計算も自動化したい
  • 複数の取引所を横断して利用しており、一元管理したい
  • ポートフォリオ管理も同時に行いたい

Gtaxがおすすめなユーザー

  • HYPEエアドロップなど複雑な税務処理があり、税理士のサポートも必要
  • Perp DEXのTGE案件など特殊なケースが多い
  • 申告書類の完成度を重視する

Hyperliquidの取引履歴をインポートする手順

Cryptactへのインポート手順

  1. Hyperliquid(app.hyperliquid.xyz)にログイン
  2. 右上アカウントメニューから「Portfolio」を開く
  3. 「Trade History」「Funding History」それぞれのページで「Export」をクリックしてCSVをダウンロード
  4. Cryptact(cryptact.com)にログイン
  5. 「取引追加」→「ファイルアップロード」→「HyperLiquid」を選択
  6. CSVをアップロードして「確認」

よくある質問(Q&A)

Q: 両方のツールを使い分けることはできますか?

技術的には可能ですが、計算方法(総平均法・移動平均法)の統一が必要で、異なるツールで別々に計算すると数値が一致しない可能性があります。1つのツールに統一することを推奨します。

Q: 手数料(取引手数料)も計算に含めるべきですか?

はい、取引手数料は経費として控除できます。両ツールとも手数料を含めた正確な損益計算が可能です。

Q: 2028年の分離課税移行後もツールの買い替えが必要ですか?

分離課税対象(国内取引所経由)と総合課税対象(DEX等)を分けて管理する必要が生じる可能性があります。両ツールとも対応予定とされていますが、2028年時点での機能更新状況を確認してください。

まとめ

DEXユーザーの仮想通貨税金計算には、CryptactとGtaxのどちらも有力な選択肢です。Hyperliquidを中心に使っているなら、公式でファンディング履歴インポートに対応し無料プランもあるCryptactから始めるのがおすすめです。エアドロップのTGEや複雑なケースには、税理士連携が充実したGtaxも検討してください。いずれにせよ、取引履歴は定期的にエクスポートして保管しておくことが重要です。